映画「赤い風船」から学ぶこと
フランス映画で、アルベール・ラモリス監督の短編に「赤い風船」というのがあります。
ある子供が、大きな赤い風船を手にします。
子供はこの風船が好きでたまらず、片時も離したくなくなる。
そして、学校へ行くときも持っていきたいと思いはじめる。
電車通学なので電車に持って乗ろうとするのだが、車掌が「風船はダメ」と叱る。
だけど子供は風船が大切だ。
そこで子供はとうとう電車から降り、走って学校へ向かう。
走る、走る。
やっと学校へ駆けつけたとき、始業のベルはもう鳴りはじめています。
教室の入口へ飛び込んだ。
すると、こんどは先生が「風船はダメ」という。
この男の子は、ついに風船を手から離す。
風船は子供の手から離れてしまいます。
さて、この映画は、この後からが見どころだ。
勉強を終えて子供が校庭に出てきます。
するとどうでしょう。
そこにあの風船がフワリフワリと空へも上がらないで子供を待っていたのです。
この子供は、その赤い風船の糸を握る。
家へ帰る途中、子供は風船を離す。
ところが、風船は空へ上がらないで子供の後からついてきます。
淀川長治氏は「この映画の教えていることは、愛情とか、友情というものの本質です」と解説する。